院長の独り言 392 ; 家庭菜園

医院の屋上に、大地震に備えて野菜菜園でも作ろうかと思っています。
世の中、家庭菜園が流行(はや)っているので、肖(あやか)ってみようかとも考えたのです。
マンション住まいの人も、近所の農家で土地を借りて、一家で野菜や花作りを楽しんでいます。
借り賃は安いので、かなり多い人が利用しているそうです。
4~5人の家族で食べる野菜は、野菜作りを楽しみながら、自前で調達。
こんな効率的な趣味は他にはなかなか無いものです。
おまけに、子供の為の素晴らしい教育になります。
勿論、庭付きの家に住んでいる人は、自宅の庭で野菜が作れます。
亡くなりましたが、私の両親は、庭の一部で野菜作りを楽しんでいました。
私もたまに実家に遊びに行った時に、作ったトマトや茄子などを『食べろ!食べろ!』と上機嫌に薦められました。  
家庭菜園をやっている人は分かっていることですが、意外に小さな場所で、十分に沢山、しかも結構早く、トマトや茄子などが収穫出来るのです。
野菜作りの経験のない人が想像する以上に大量の収穫が容易(たやす)く出来てしまいます。
ビックリするほど収穫があるので、オヤジは初めのうちは意気揚々、仲のよい友達などに得意になって、野菜作りの腕を自慢して、茄子などをプレゼントしていました。
オヤジは、野良仕事が戦時中の勤労奉仕以来なので、農業はド素人なのに大豊作。
自分の野菜作りは天才的に上手いのかと、内心、悦にいっているオヤジの顔を思い出します。
しかし、あまりにも簡単に、野菜が大量収穫出来てしまうので、勿体ない話ですが、野菜作りに飽きていきます。
案の定、オヤジも、野菜の種類をサツマイモやカボチャに変えてしまいました。
ナスやトマトと比べて、収穫までに時間がかかるのが良いそうです。
松茸狩りが楽しいのは、たまにしか見付ける事が出来ないから面白いのでしょう。
そう言えば、私の子供が小さい頃、自宅の近くに一家で梨狩りに行ったところ、直ぐに籠一杯取れてしまい、二度と梨狩りには行きませんでした。
あまり短時間で沢山取れてしまうと、梨狩りもたいして面白くないと家中みんなで話しました。
生涯のパートナーを見つける時だって、同じでしょう。

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